明治政府の国威をかけて発行された日本が世界に誇る明治貨幣3種!！

【明治新十圓金貨】明治維新直後、日本が直面したのは、海外との金銀比較の違いでした。アメリカをはじめとする諸外国は品位の劣る貨幣を用いていたため、純度の高い日本貨幣は世界へ大量流出してしまうのです。しかし、明治28年(1895年)、世界史における大転換が訪れます。これが、大国・清にアジアの小国が勝利し、日本が近代国家の道を歩み始める契機となった、他ならぬ日清戦争です。こうして得た3億6,000万円程の賠償金などを手元に鋳造されたのが「明治新十圓金貨」などの「明治新金貨」です。時の大蔵大臣・松方正義は現在の約3,800倍にも相当する莫大な財によって金本位制を実現させ、貨幣条例に基づいて金貨の純金量を世界基準に改めます。品位を落とさず、量目を約半分に抑えた本品は日本が国際的な経済感覚を獲得した証に他なりません。
【明治新一圓銀貨】新金貨が鋳造される中、明治34年(1901年)に廃止された「明治新一圓銀貨」が復権を果たします。これは金本位制以降の新基準で一圓金貨を造ることが許されなかったため、以降、大正3年(1914年)まで流通しました。こうした状況を受け、政府は苦肉の策としてこの銀貨の図柄が印刷された紙幣「改造兌換銀行券一圓」を発行します。この事実を物語るように加納夏雄の「龍図」を持つ堂々たる一枚がいかに価値が置かれていたか、お分かりいただけるでしょう。
【明治二銭銅貨】竣工が遅れていた銅貨製作所が稼働したのは明治6年(1873年)。明治政府はかねてから予定していた4種類の銅貨の鋳造に乗り出します。こうして生まれたのが「明治（龍）二銭銅貨」です。ただし、平成に発行された二千円札のように使い勝手が悪く発行されていた11年間で鋳造枚数は徐々に減少していきます。この貴重な銅貨で注目すべきは龍図の向きです。銀貨が口を開けた阿龍であるのに対し、こちらは口を結んだ吽龍。とぐろの巻き方も逆になっており、当時の人々は実際に使用するのではなく、財布に銀貨と一緒にしまい、お守りとしていました。そのため、状態の良いものの現存数が極めて少なく、愛好家の間で垂涎の逸品となっています。

●セット内容／3枚(明治新十圓金貨・明治新一圓銀貨・明治二銭銅貨)
●品位／金貨：金900/銅100 銀貨：銀900/銅100 銅貨：銅980/錫10/亜鉛10
●直径（約）／金貨：2.121cm 銀貨：3.86cm 銅貨：3.181cm
●量目（約）／金貨：8.33g 銀貨：26.96g 銅貨：14.26g
●注意事項
※商品の性格上、不良品以外の返品はご容赦願います。
※貨幣の年代は選べません。
※アンティーク品のため、傷や汚れがございます。